東日本大地震から11日で12年2カ月です。宮城県気仙沼市で墓参りをした男性。「あなたを忘れない」。亡き妻への思いは今も変わりません。

 気仙沼市の元消防士、佐藤誠悦さんは、ケアマネジャーを務めていた妻の厚子さん(当時58)が1人暮らしの高齢者宅を訪問した際に津波にのまれ、6日後に市内の海岸で見つかりました。

 佐藤さんは、月命日は欠かさず厚子さんが発見された海岸と墓地を訪れています。

 佐藤誠悦さん「これまで色んなことがありましたが、その中でみんな強く明るく元気に歩んできました。あなたを忘れないということで、改めて心した日ですね」

 震災による宮城県の死者は1万570人で、今も1215人の行方が分かっていません。