宮城県栗原市の東北道で16日に発生した、バスにトラックが追突し4人が死傷した事故は、関係者によりますとバスはハザードランプを点けていましたが、発煙筒や三角停止板は使っていなかったとみられるということです。高速道路で安全に車を停めるにはどうすればいいのか、取材しました。

 ロードサービスや交通安全情報を提供するJAF=日本自動車連盟です。

 運転中の故障などで車が停車しても、故障した部分を自分で見に行ったり、停止した車の後ろで待機したりすることは非常に危険だと言います。

 高速道路で車を停止する場合、まずハザードランプを付け減速しながら路肩に車を停止させた後、サイドブレーキをかけてエンジンを止めます。

 JAF宮城支部広報担当佐藤陽さん「路肩に停車していることを後方の車両に知らせる、二次事故防止の観点から。三角停止板の場合は車の後方50メートル以上離れた位置に設置する」

 大切なのは、三角停止板の設置と更にその後方に発煙筒を設置することです。

 道路交通法では高速道路で停車する場合、これらを使って停止を表示することが義務付けられています。

 設置後は、後ろから来る車に注意しながら、同乗者と一緒にガードレールの外側などに避難してから警察やJAFの出動を待つことが安全です。

 JAF宮城支部広報担当佐藤陽さん「高速道路だと後方から速度の上がった車がどんどん来るので車両の後方に立つ、なおかつ路肩に立つということは非常に危険」

 JAFでは、まだ三角停止板を持っていない場合はあらかじめホームセンターなどで購入し、高速道路の利用が増える行楽シーズンに備えてほしいと呼び掛けています。