18日、宮城県栗原市で住宅など10数軒が焼けた火事で火元となった住宅の出火原因が、ネズミが電気配線をかじったことによる漏電の可能性があることが分かっています。ネズミによる被害からどのようにして身を守ればいいのか。有害生物駆除の専門業者に対策を聞きました。

 18日、栗原市若柳で80代の男性が住む木造2階建ての住宅から出火した火事は、火は風にあおられて燃え広がり住宅や物置など10数軒が焼けました。

 警察と消防で火元の住宅を実況見分したところ、焼け跡から中身がむき出しになった電気配線が見つかりました。ネズミにかじられた電気配線から漏電し、出火した可能性があるとみられています。

 ネズミがもたらす被害からどのようにして身を守れば良いのでしょうか。仙台市でネズミなど有害生物の駆除を行う専門業者に話を聞きました。

 三和商事研究室末永隆行室長「(ネズミ被害に関して)どちらかというと、田畑の多い自然環境の多いような郊外からの問い合わせは多いですね」

 ネズミが電源ケーブルをかじった跡の写真です。ネズミは歯が伸び続けるため、手当たり次第に物をかみ続け歯を削っています。

 専門業者は、家の中がネズミの好む環境であれば住処にするため、ネズミが寄り付かない環境をつくることが一番の対策だと言います。

 三和商事研究室末永隆行室長「一般家庭ですと、特に誘因源となるのが生ごみで管理がずさんですと、どうしてもネズミが周りから寄ってしまって建物の中に入る原因となってしまいます」

 ネズミは床下から家に侵入するケースも多く、数センチの隙間があれば通り抜けることが可能なため定期的に家の周りを確認することも大切です。