宮城県岩沼市の竹駒神社で、神社が所蔵する刀剣や市とゆかりがあると言われる名刀の展示が始まり、多くの刀剣ファンが訪れています。

 竹駒神社が所蔵する約30振りの刀剣のうち、今回初公開となる5振りが展示されています。

 刀身に梵字や不動明王剣の他、竹駒大明神という文字が彫られていて、江戸時代に神社に奉納されたと言われています。

 特別展では、大阪府の石切劔箭(いしきりつるぎや)神社が所蔵する名刀、小狐丸も展示されています。

 小狐丸は平安時代の名工、三条宗近が稲荷明神の化身と共に打ったという伝説があり、能や歌舞伎にも登場します。岩沼市の三色吉で鍛えられたとも言われていることから今回展示されることになりました。

 柄をよく見てみると、作者の宗近の名が逆さになっていて、柄の部分が折り返された形跡あるのが分かります。作者の名を残しながら刀を短くする際に、このような方法が用いられたとされています。

 「すごく年代が経っているのに、あんなにきれいなのはすごいなと思いました」「360度、自由に見られる機会があったので、すごくうれしいしありがたい気持ちですね」

 竹駒神社村岡真太郎権禰宜「当神社の刀また小狐丸を見ていただいて、我が国の刀という文化に親しんでいただいて、より日本のことを知っていただきたいと思っております」

 特別展は8月24日まで開催され、小狐丸仕様の御朱印も数量限定で販売されています。