宮城県石巻市で、語り部と一緒に震災遺構を自転車で巡り復興の様子や防災について学ぶサイクルツアーが行われました。

 この取り組みは、石巻圏観光推進機構が石巻震災伝承の会と連携して2022年から始め、18日は宮城県内外から3人が参加しました。

 語り部を務めたのは、震災当時大川小学校の6年生だった次女を亡くした鈴木典行さんです。

 一行は北上川の堤防で足を止め、鈴木さんは当時の写真を手に決壊して校舎に近づけなかったことなどを話しました。

 出発から1時間半ほどかけて到着した大川小学校では、参加者に当時の子どもたちの様子や学校防災の大切さを伝えました。

 石巻震災伝承の会鈴木典行さん「ここにいた小学校6年生の女の子(次女)。家に帰って来ることができずにここで犠牲になってしまったんです。大事な子どもを学校に預ける、そういったところは学校防災をしっかりとやってほしいなとに思います」

 参加者「バスで巡るよりも、細かい場所のお話を聞けるというのが、(サイクルツアーの)とてもいいところだと思います。大人がきちんと防災に向けて考えていくことが大切なんだなというのをすごく強く感じました」

 このサイクルツアーは、10月も予定されているということです。