仙台市中心部の商業施設「仙台フォーラス」が、老朽化が進んだビルの設備調査のため、来年3月から長期休業します。ここで46年間営業している大衆中華料理店の思いを取材しました。

 仙台フォーラスの地下2階にある大衆中国料理店「北京餃子」は1977年に開店し、餃子や広東焼きそばなど、安くておいしい味が学生をはじめ多くの地元の人に愛されています。

 そんな中、仙台フォーラスの長期休業が決定。築およそ50年となり建物の老朽化が進んでいることに加え、東日本大震災や去年・おととしの地震で、被害を受けました。

 長期的な安全性を確保するため、来年3月1日から休業し、設備や建物の調査を行います。

 賃料の高騰などで、予算に見合った物件がなかなか見つかりませんでしたが、先週になってようやく移転先の見通しが立ったと言います。

 多い時で1日400人が訪れる人気店。加賀久幸・事業責任者は「すごく愛されているお店だとは痛感している。味と安さと盛りの良さをメインに、引き続き変わらずやっていきたい」と話します。

 北京餃子は仙台フォーラスでは、休業の直前の来年2月末まで営業する予定です。