宮城県の4病院の再編構想をめぐり、村井知事が仙台市の郡市長に対し「反対する市民団体の旗頭」などと発言したことはパワハラに当たるとして、有志の女性たちが県に抗議文を提出しました。

 6日午後に呼び掛けで集まった有志の女性14人が県庁を訪れ、知事宛ての抗議文を提出しました。

 10月に開催された行政懇談会では、4病院再編について村井知事が各市長に意見を求め、仙台市以外の多くの市長が構想に賛同しました。

 郡仙台市長「大変申し訳ないんですけど、こういう議論をこういう場で」

 村井知事「こういう場でしないと駄目だと思いますよ。こういう話は。内々で話すんじゃなくて。それこそ逃げていると言われると思いますよ。市長も、反対される市民団体の旗頭のようなこの文書だけではなくて、是非賛成されているような色な々人の意見も耳を傾けていただきたい」

 抗議文では、こうした知事の発言は郡市長に対する暴言であり、市長1人が孤立するような場を作って議論を進めるのは著しいパワハラだと指摘し、知事に対し市長への態度を改め、県民の声に耳を傾けるよう求めています。

 呼び掛け人須藤道子さん「直裁に言えばいじめではないかと感じるような、吊るし上げじゃないかというように感じるやりとりであったと思います。(旗頭発言は)反対することは良くないことだという価値観を表明している」

 県は抗議文の内容を精査した上で、今後の対応を検討するとしています。