幼稚園児だった長女を震災で亡くした宮城県石巻市の女性が、多賀城市で講演しました。保育所と幼稚園では訓練の回数に差があり、命を守ることの格差につながりかねないと訴えました。

 多賀城市で開かれた防災研修会で講演を行ったのは、震災で石巻市の日和幼稚園に通っていた長女愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くした石巻市の佐藤美香さんです。

 地元住民や静岡県の企業で防災リーダーを務める社員が参加し、南海トラフ地震など次なる災害に備えようと震災遺族の話を聞きました。

 佐藤美香さん「いざという時人は、訓練以上のことはなかなかできません」

 佐藤さんは、避難訓練の回数について幼稚園は年2回以上とする規定により回数がとどまっている現状に触れ、保育所並みの年12回に増やすことが必要と強調しました。

 佐藤美香さん「訓練に格差が出てしまうと、どうしても守れるはずの命も守れなくなってしまうのではないかと私は危惧している」

 多賀城市の大代保育園では、訓練が行われました。

 園児たちは地震発生後、すぐに机の下に潜り込みとっさの時に取る姿勢を覚えました。 その後、保育士が近くの高台にある小学校までのルートを確認しました。なお、園児の避難は悪天候のため見合わせました。

 大代保育園鈴木慶祐園長「実際に雨の中で訓練することで、防水対策もこれから必要になってくると強く感じた。1人でも多くの子どもたちを守る、犠牲者を出さないためには必要なことだと実感した」