仙台市の消防団で、個人が受け取った報酬の一部を分団に上納させられていると、複数の現役団員が証言しました。

 このうちの1人、宮城野消防団の分団で、団員の活動報酬を仙台市に請求する業務を担っていたAさんです。

 Aさんは先週の放送で、自らが行っていた不正請求について証言しましたが、それとは別に個人の報酬を分団に上納させる問題も深刻だと訴えます。

 現役団員Aさん「消防団の報酬は、市から団員個人の口座に振り込まれます。年間、階級にもよりますけども、3万6500円から5万7000円程度のお金が振り込まれますが、その中から3万円を分団に上納しろということです。」

 Aさんによると、(Aさんが所属する分団では)仙台市から消防団員の個人口座に振り込まれた年間の職務報酬のうち3万円を、分団が運営費として集金します。 

 入団時の面接の際に、「納めるものだ」と説明されるため、そういう制度だと誤解させられる上、何に使われたかも公表されないということです。

 集められた金は、団員の保険金やはしご乗り隊への寄付などにも使われますが、多くは親睦会などの飲食に使われるということです。 

 現役団員Aさん「私も事務をやってるので何にいくらかかるか分かるが、団員1人当たりに必要な経費は年間約8000円から1万円ぐらいです。ですから上納させた金額の多くは、その他の飲食費ですとか宴会などに使われます」

 khbでは、Aさんとは別の複数の消防団員からも同様の証言を得ています。

 Aさんは、消防団で続く不正を正したいと、仙台市に対し監査請求していて、意見陳述でも上納金について証言しています。

 こうした告発を仙台市消防局は、どう捉えているのでしょうか。

 仙台市消防局 佐藤恵総務課長「報酬は個人の口座に振り込んでいます。分団の中で親睦会的、互助会的に何か活動されてるところがあるとは聞いていますが、具体的な内容については把握しておりません。そこは団員の相互理解の下で、適切な対応をしていただければと考えています」

 仙台市消防局は関知しない立場ですが、団員の不満が大きいのであれば、見直しを要請する可能性もあるとしています。

 仙台市消防局 阿部和彦局次長「今、全団員の調査をやっています。その中でいろいろな声が上がってくると思っています。それを踏まえて、あまりにも親睦会に対し、不平不満が多いのであれば、仙台の消防団行政に合致するように、しっかり是正をしていきたいと考えています」

 記者「場合によっては、個人報酬から分団にお金を返すようなことはしないでくださいという可能性もあるということですか」

 仙台市消防局 阿部和彦局次長「ゼロではないと思います」

 消防団での上納金の問題は、集め方は違うものの、神戸市など全国各地で問題となっています。

 久元喜造神戸市長「親睦会に使われるのであれば、消防団員の皆様の総意に基づいて、みんなが納得した形で使われることが大事」

 khbに証言した消防団員によりますと、上納金が嫌で退団をする人も後を絶たないということです。

 ※khbでは、消防団の問題について情報を募集しています。自分の地区の消防団で「こうした問題がある」という方は、khbのホームページやメール(khbnews@khb-tv.co.jp)まで、情報をお寄せください。