冬に減少傾向の献血は、全国で約1万4000人分が毎日必要と言われています。献血による血液は、必要な人にどのように届くのでしょうか。

 仙台市青葉区のアエル20階にある献血ルームアエル20は、高層階ならではの景色の良さが特徴です。

 2024年度の宮城県の献血件数を見ると、2月に減少していることが分かります。

 冬場は全国的に通常より2割ほど減少していて、背景には風邪やインフルエンザの流行などがあるようです。

 献血協力者「たぶん93回目。きょうも無事に献血できたなという感じ。自分の健康を誰かに分け与えて、誰かのために役立ってくれると考えてくれたらいいのかな」

 午前中に採血した血液は、その日の昼に回収されますがそのまま医療機関や血液を求める人に届けられるわけではありません。

 仙台市泉区にある東北ブロック血液センターには、東北6県の各献血ルームや献血バスで採血された血液が集まり24時間体制で管理と供給が行われています。

 まずは、白血球が除去されます。白血球には病原菌や異物と戦い身体を守る役割がありますが、他人の白血球が入ると発熱など様々な副作用を起こすリスクがあるため、しっかりと除去する必要があるんです。

 東北ブロック血液センター一戸愛美製造責任者「フィルトレーションで除去した物が輸血用製剤として承認を得ている製剤になりますので、必ず白血球を除去する工程が全血由来の製剤については不可欠な作業になっています」

 更に用途別に赤血球、血しょう、血小板の成分に分ける工程のほか、改めて血液型やウイルスの検査などが行われます。

 様々な検査や工程を経てようやく、血液を必要とする人たちの元へ届けられます。

 宮城県赤十字血液センター仙台駅前出張所高橋亜希管理係長「輸血用血液は人工的に作ることも長期保存もできないので、日々医療機関で必要とされています。是非気軽に献血バスとか献血ルームに足を運んでいただければと思います」

 献血で集められた血液のうち、手術などの輸血に使われるのは半分以下で、約6割が免疫疾患や感染症の治療に使われるということです。