23日、楽天イーグルス銀次選手の引退セレモニーが行われました。ファンの記憶には、数々の名シーンが刻まれていました。

 「銀次選手ありがとう」「銀ちゃん!」「18年間、お疲れさまでした!」

 東北出身で2013年日本一の立役者、チームの顔となった銀次選手。ファンに最も強く記憶に残っているシーンを聞いてみると。

 「キャッチャー銀次。盗塁刺し率100%」

 2019年4月のオリックス戦、内野手の銀次選手がプロ14年目にして初めてマスクをかぶることになりました。1塁ランナーが走りますが見事、盗塁を阻止。高校時代キャッチャーだった銀次選手の強肩が光ったシーンでした。

 「ここぞの場面でキャッチャーやって盗塁まで刺したのはすごい。僕はそのプレーが好き」

 意外な試合を挙げた人も。

 「デッドボールですかね。サヨナラデッドボール。当たる前に痛いって言っていた」

 2017年9月のロッテ戦。9回、同点に追いつきなおも満塁のチャンス。押し出しデッドボールでサヨナラ勝ちという珍しいシーンでした。痛みと引き換えに球場は歓喜に包まれました。

 銀次選手「痛いですけどめちゃくちゃうれしいです」

 多くのファンが選んだのは、今シーズンの名シーンでした。

 「登場でみんなが大きい声援を上げたところ」「今季初出場の試合を観に行ったけど、打席に入る前の歓声は観ているこっちも忘れられない」

 今シーズンの初打席となった9月22日の日本ハム戦。開幕から2軍調整が続いていた銀次選手、多くのファンが心待ちにしていました。大声援はその胸にしっかりと刻まれています。

 銀次選手「今年の初打席あの大声援一生忘れません」「18年間本当にありがとうございました」