マレーシア航空は、仙台空港とクアラルンプールを結ぶチャーター便の運航を始めました。宮城県の観光地松島では、円安を後押しにインバウンドが好調で更なる観光需要の高まりに期待を寄せています。

 仙台空港とマレーシアのクアラルンプール国際空港を結ぶチャーター便は、12月12日から1月1日まで、計5往復運航します。

 12日に到着した287人のツアー客は3つのコースに分かれ、宮城県、岩手県、山形県を1週間かけて巡りながら樹氷や温泉などを楽しみます。

 日本の冬のツアーはマレーシアの旅行会社が企画し、雪が降らないマレーシアでは人気が高く全てのチャーター便が満席になっているということです。

 今回は北海道行きのチャーター便が満席になったため、東北を巡るツアーが企画されたということで、マレーシア航空が仙台空港に就航するのは初めてです。

 旅行会社コウヨクヘン社長「仙台あるいは東北で皆初めての人が多いが温泉、買い物、雪のことでみんなやってきます」
 観光客「雪とっても好きです。次は料理。日本食が一番好きです」

 チャーター便の運航に、宮城県の観光地でも期待が高まっています。
 円安などの影響で台湾を中心としたインバウンド客がコロナ前より増加していて、遊覧船を運航する丸文松島汽船では秋の観光シーズンは2019年の2倍以上となりました。

 観光客「東京や大阪は何回も行ったので、ここの景色を見たことがなかったのと、ここの文化を知りたくて来ました」

 チャーター便の就航に伴い、13日からはマレーシアからの団体客28組の予約が入っています。

 丸文松島汽船松島営業所矢部善之所長「マレーシアの方々は日本の海産物の体験ものを好んで来られるんですが、それが向こうに広がってもらってまた数多く来てもらえるようになればいいなと」