21日の強風により、宮城県の南三陸町と気仙沼市の漁港で計7隻の漁船が座礁するなどの被害を受けました。一部の漁船からは軽油が流出し、オイルフェンスが設置されました。

 気仙沼海上保安署によりますと、21日の強風により南三陸町志津川の林漁港では係留中の漁船3隻が岩場に座礁し、清水漁港では1隻が転覆しました。

 気仙沼市の只越漁港では、3隻が座礁したり転覆したりする被害を受けました。

 漁船はいずれも無人の状態で、けが人はいませんでした。

 林漁港では被害を受けた漁船から燃料の軽油が流出し、23日朝にオイルフェンスが設置されました。

 被害に遭った漁船を所有する遠藤則昭さん「漁場も結構な被害はあったんですけども、船がまさかこうなるとは思ってなくて大変へこんでます」

 県漁協では、ワカメやカキなどの養殖施設への被害状況も調べています。

 県漁協志津川支所行場博文運営委員長「特にワカメとかはもうすぐ収穫が始まるので、収穫前の一番大事な時にこの被害というのは本当に大きいかなと思っています」

 なお、23日朝は風が強く漁船の引き揚げは見送りとなりました。