楽天イーグルスの今江敏晃監督に、震災後から続けている野球教室に込められた思いをプロ野球解説者の江尻慎太郎さんが伺いました。

 12月に今江監督は福島県いわき市を訪れました。ロッテ時代の2011年に被災地支援として始めた野球教室は今回で11回目、コロナ禍を除き毎年行っています。

 今江敏晃監督「当時社会福祉活動をロッテ時代にしていた時に一緒に手伝ってくれた女性がいて、その女性の方がいわき市出身で家も津波で流されてっていう災害に遭ったので、じゃあいわきに行きましょうっていうので単純にそこからなんですよ」

 楽天に移籍してからもずっと続けてきた野球教室、子どもたちの笑顔や元気に触れることで、いつの間にか逆に力をもらっていることに気付きます。

 今江敏晃監督「僕たちが行くとすごく喜んでくれて単純にそれだけで行ってよかったなぁと。来てくれてありがとうございますと言ってもらえるんですよね。何もしていないんですよ、行ってるだけなんですけど」

 江尻慎太郎さん「そういった活動の中で、関係者の方からエネルギーをもらっているように感じますね」

 今江敏晃監督「めちゃくちゃもらってます。お互い今は頑張ろうという存在になっているので、いい関係を築けているのかなと」

 震災から13年。今回の野球教室に参加した小学生たちは震災を知らない世代です。その世代が増えてきたことが、教室を続ける理由の1つになっています。

 江尻慎太郎さん「風化させたくないということをおっしゃってましたけども」

 今江敏晃監督「震災のことを知らない子どもたちが沢山いるので、なぜいわきに来ているのとなった時に親だったり経験をした方たちが昔こういうことがあって、こうやって来てくれて今も続いているんだよって子どもたちもそういうことだったんだと、それを知ってくれるのは大事なことなのかなと思って、絶対忘れてはいけないしもちろん切り替えて次のステップにいくのはいいんですけど、そういうことがあったから今があると。過去もそうですけど、色々な経験をしたから今があると思っているので」

 東北を本拠地とする楽天イーグルスの監督就任に宿命を感じたという今江監督、東北への思いはより強くなりました。

 江尻慎太郎さん「監督になったからこそ、東北のシンボルとしてそういう活動を広げていく意味合いってすごく大きいんじゃないかなと思うんですけども」

 今江敏晃監督「監督になって1回目でなおさらだったと思うんですけど、メディアの数が違いましたし来ていただいて取材していただけると発信できるので、今回監督になって人に影響を与えられる存在になったことを自分でしっかり受け止めて、何とかいい形で皆さんに良い試合を見せて、いい報告ができるようにやっていきたい」