木質ペレットなどを燃やして発電するバイオマス発電所が、宮城県石巻市で3月から運転を開始しました。木質燃料専門のバイオマス発電所では国内最大規模です。

 石巻港近くの潮見町にある石巻ひばり野バイオマス発電所所は、3月28日に営業運転を始めました。

 敷地面積は燃料置き場も合わせて約そ8.5ヘクタールで、木質ペレットや油を搾ったパームヤシ殻を燃やして蒸気を作り、タービンを回転させて発電します。

 発電に使った蒸気は大量の空気を送って冷やし水に戻す空冷式が採用されているため、海水などで冷やす方法に比べ、排水が少なくなるメリットがあります。

 燃料は北米や東南アジアから年間で約32万トンを輸入し、石巻港に寄港する船舶数の増加も見込まれます。

 細見裕己発電所長「安定稼働と石巻市の活性化を目指して、地域貢献もできるよう皆さんにお披露目していきたい」

 発電した電力は東北電力ネットワークに20年間固定価格で売電され、年間の売り上げは約130億円に上るとのことです。

 発電所は、将来的には宮城県の未利用材を燃料に使うことも計画しています。