前年の猛暑による影響で、食卓に欠かせない米が不足する事態となっています。
宮城県に2店舗を展開する農産物の直売所、元気くん市場には収穫されたばかりの新鮮な野菜が並んでいます。ひとめぼれやつや姫など精米したての米も人気商品の1つです。
買い物客「値段が安くておいしい」「新鮮で匂いもなくてすごくいいですね」「主食ですからね、やっぱり米がないと駄目なので」
小笠原侑希記者「こちらのお米売り場ですが、1家族2袋までと張り出されています」
元気くん市場では宮城県北部の地域で生産された米を販売していますが、前年の猛暑の影響で十分な販売量を確保することができませんでした。
元気くん市場仙台南店池田修一副長「前年暑くて作況指数はそれなりでしたが、一等米比率がちょっと少なくて一等米を主に売っているので販売の数量が足りなくなっているっていう状況です」
この状況は、例年新米が入荷できる9月末ごろまで続くとみられています。
元気くん市場仙台南店池田修一副長「主に売っているひとめぼれの方でお盆まで持てば、という状況ではあります。あまり暑くならないように米がたくさん取れるようにと願っています」
厳しい暑さによる米の品質低下を防ごうと、宮城県大崎市で農家らが参加して研修会が開催されました。
研修会では、2023年に米が実る登熟期の高温障害に加え、気温が高かったことで肥料の成分が一気に溶け出し米の粒が白く濁るなど品質が低下したと説明がありました。
対応策として適切に肥料を追加するほか、水の量を管理し根を育てることなどが紹介されました。
農家「前年と同じく品質の低下と食味低下を心配している」
宮城県みやぎ米推進課関口道課長「前年の二の舞を踏まないように、しっかり高温に対応できるような稲作を進めていきたい」