宮城県岩沼市の海岸で保育士の遺体が見つかった事件は発生から3日が経ち、輪郭が明らかになってきました。女性は海岸周辺で殺害された後、砂浜まで引きずられた可能性があることが新たに分かりました。
13日午前10時過ぎ、岩沼市下野郷の砂浜で遺体で見つかったのは仙台市の保育士、行仕由佳さん(35)です。
川村彩音記者「遺体の発見から3日が経ち、警察は捜査員を増員し現場検証に当たっています。波消しブロックの周辺にも手掛かりが無いか探している様子です」
捜査関係者によると、遺体は波消しブロックの付近で仰向けで見つかり女性用のベストを掛けられていました。周囲には血痕があり、行仕さんの靴が付近に散らばっていたということです。
目撃者「頭は海の方を向いて足は西の方を向いて、女性が仰向けに倒れていた」
行仕さんは胸などを複数回刺されていて司法解剖の結果、死因は失血死でした。
捜査関係者によりますと、傷の1つは心臓に達するほど深く強い殺意があったとみられるということです。
男性が見たという血痕は、遺体の近くだけにとどまりませんでした。海岸近くの堤防にも血だまりがあり、そこから海の方に向かって引きずられた跡が残されていました。
捜査関係者は、海岸付近で殺害された可能性があるとみて調べているということです。
殺害された時間帯もみえてきました。行仕さんは遺体発見の前日「職場に忘れ物をした」と同居する子どもに伝え自宅から外出しました。夕食の時間になっても戻らず、親族からの電話にも出なかったということです。
行仕さんが外出して間もなく殺害された可能性があり、警察が足取りを詳しく調べています。