フジ・メディア・ホールディングスは「物言う株主」として知られる村上世彰氏の長女から不動産事業売却などの要求を受け入れない場合、株式を買い増しするとの通知を受け取ったことを明らかにしました。
発表によりますと、村上世彰氏の長女・野村絢氏からフジ・メディア・ホールディングスの株を最大で議決権比率の33.3%まで買い増しする「趣旨説明書」を提出され、フジ側が受け取ったということです。
説明書では、フジ側が不動産事業の切り離し、または完全売却に向けて具体的な準備を開始することや自己資本配当率で4%を下限とすることを含む配当方針などを公表した場合に買い増しを撤回するとしています。
フジ・メディア・ホールディングスは大規模な株式の買い付けへの対抗策を導入していて、両者の攻防は新たな局面に入りました。