8日に発生した地震の後発地震注意情報で、注意が呼び掛けられる中で発生した12日の地震。専門家は「想定される後発地震ではない」として、今後1カ月から2カ月は注意が必要と警鐘を鳴らします。
地震のメカニズムや活断層の研究を専門とする、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授は12日の地震については、注意喚起が続く後発地震との関連性は薄いと指摘しています。
遠田晋次教授「後発地震というのはあくまでもマグニチュード8とか9とか、非常に大きい地震を想定して出されています。今回の規模はマグニチュード6.7ということで、言われている後発地震ではないですね」
短い期間で大きな地震が続きましたが、プレートの境界部分では一定周期で地震が発生する、地震活動の活発化がみられるといいます。
遠田晋次教授「十勝沖地震、1968年にマグニチュード8.2の地震がこの辺りで広くずれ動いて起こっています。その後1994年に三陸はるか沖地震も起きているこの地域というのは、マグニチュード7の規模、今回の地震ぐらいの規模からマグニチュード8ぐらいの地震が、数十年に1回頻発している地域であることは間違いないですね」
今後については、引き続き大規模地震への備えを続けてほしいとしています。
遠田晋次教授「震源が浅くなっているので、同じ規模の地震でも津波が起きやすい。後発地震注意情報から1週間が過ぎても、マグニチュード7規模の地震が起きる可能性は十分ある。1週間を過ぎたらそれで終わりではなくて、1カ月2カ月長期でかかる可能性がある」