震災で被災したユニークなビール神社が、宮城県石巻市北上地区にあります。神社を再建させようと、宮城県のメーカー10社がクラウドファンディングで協力を呼び掛けています。目標額は800万円です。

 石巻市北上地区にある鹿嶋神社は江戸時代の1800年ごろ、米の凶作でお神酒として日本酒を奉納することができず、代わりに麦で作った酒を奉納したことからビール神社として広く知られるようになりました。

 しかし、東日本大震災で社殿が全壊したため、再建に向けてクラウドファンディングによる協力の呼び掛けが始まりました。

 事務局を務めているのが、仙台市太白区秋保のビール醸造所グレートデーンブリューイング創業者の1人ムラモトシンジさんです。

 ムラモトさんは、宮城県に10あるクラフトビールメーカーと連携してビール神社の再建に向けて立ち上がりました。

 グレートデーンブリューイングムラモトシンジ共同創業者「ビール神社を再建した際には、1つの大きなシンボルとなると思うので宮城県、東北をクラフトビールの聖地したいという思いはあります」

 国内唯一ともいわれているビール神社を聖地としてシンボル化し、2025年から毎年7月にはビールを飲みながら音楽を楽しむフェスの開催も予定しています。

 グレートデーンブリューイングムラモトシンジ共同創業者「海外にもアピールできるコンテンツだと思うので、地元の活性化のためには、長い目で見るという有効なコンテンツだと思っていますので是非ご協力をお願いします」

 クラウドファンディングは30日までに、目標額800万円に対し約300万円が寄せられていて、2026年春のビール神社完成を目指し更なる協力を呼び掛けています。