ゴールデンウィーク中に男性がクマに襲われました。今年はクマと遭遇する恐れが特に高くなっているといいます。

周辺住民 「(Q.鈴はクマ対策?)そうです。クマとか何か音で逃げそうなものの対策」

 3日、長野県小諸市でシカを駆除するため山に入った男性が体長約1.5メートルのクマに襲われました。

男性(32) 「クマに襲われ、手足にけがをしている」

 その前の日には山形県で…。

 人の足元にぐったりとしている体長約1メートルのクマ。麻酔で眠らせた後、山に返されました。

 実はこのクマ、現れたのは住宅の敷地内です。

住民 「子どもも家の中にいたので、(クマが)暴れなかったので安心でしたが、外にいた時に遭遇したらと考えると怖かった」

 捕獲にあたった猟友会は…。

地元猟友会 「昔だと人を見るとすぐに逃げたが、このごろのクマは人を怖がらない、車とかも…」

 人への被害はありませんでしたが、今年はクマに遭遇する可能性が特に高いと専門家は言います。

森林総合研究所 大西尚樹さん 「去年の秋、ドングリとかブナの実とかが豊作だった。(クマは)たくさんご飯が食べられたら妊娠をして出産をする。今年の1月ぐらいにたくさんの子どもが生まれていると思う」

 ツキノワグマの分布域も15年間で約1.4倍に拡大しています。

森林総合研究所 大西尚樹さん 「ここ5年、10年ぐらいでクマが増えていて、市街地までクマの分布域が広がっている。クマの生活圏が人間の生活圏に入り込んでしまっている」