“アルカトラズ”が再び動き出すかもしれません。脱獄不可能といわれる刑務所、どんな施設なのでしょうか。

■“脱出不能刑務所”って何?

 脱獄不可能。アメリカ・サンフランシスコの沖合に浮かぶアルカトラズ島は、かつて島全体が刑務所として使われていました。

 ここを再び刑務所として使う。トランプ大統領がそんな意向を示しています。

トランプ大統領 「最も凶暴な犯罪者が入れられ誰も脱獄できなかった。1人いたけど、サメに襲われボロボロになって見つかった」

 周囲の海は潮の流れが速く、海岸線は切り立った崖です。

 そんな島から3人が逃げ出したことを伝える当時のニュース映像。

 彼らは人形を使ってそれをベッドに寝かせるなどし、発覚を遅らせるトリックを考案。独房から下水管を通って逃げ出したとみられます。

 公式の記録によれば、脱獄を企てた者は合わせて5人。しかし、いずれも行方は分からず、「溺死(できし)と推定」されていて、成功者はゼロということになっています。

トランプ大統領 「誰も逃げられない。法と秩序に関わる強い何かを象徴している。この国には法と秩序が必要だ」

 刑務所は1963年に閉鎖。島という立地から他に比べ、3倍近い運営費がかかっていたことが理由です。

 現在は観光地として利用されていて、脱獄に使われたあの人形も見ることができます。ここを再び刑務所に。観光客は…。

観光客 「ただただ馬鹿馬鹿しい。他にやるべきことがある。注目されたいだけでは?腹立つわ」