アメリカでトランプ政権による科学研究費の削減が進むなか、EU(ヨーロッパ連合)は研究者を誘致するために日本円で約810億円を投じると明らかにしました。
EUのフォンデアライエン委員長は5日、ヨーロッパを研究者にとって魅力的な場所にするために3年間で5億ユーロ、日本円で約810億円を投じると発表しました。
また、トランプ政権が科学研究費削減を進めていることを念頭に「残念ながら科学の役割が疑問視されている。このことは大きな間違いだ」と指摘しました。
そのうえで、研究者誘致のためにEU加盟国が2030年までに国内総生産の3%を研究開発に投資することを求めました。
フランスのマクロン大統領もフランスに拠点を移す研究者に対して1億ユーロ、日本円で約162億円を支援すると発表しました。
マクロン大統領は「自由を愛するなら、我々とともに自由を守るために協力してほしい」と呼び掛けました。