ドイツのメルツ首相はイスラエルによるパレスチナのガザ地区への攻撃について「もはや正当化できない」と厳しく非難しました。ドイツは長年、イスラエルを支持していて、批判的な発言は異例です。

 ロイター通信などによりますと、メルツ首相は26日、テレビ番組に出演し、イスラエル軍のガザ地区への攻撃について「何を目的としているのかもはや理解できない」「数日間で民間人をこれほどまでに傷付けている状況は正当化できない」などと話しました。

 ドイツは多くのユダヤ人が迫害された第2次世界大戦中のホロコーストの歴史から長年、イスラエル寄りの姿勢を取っていて、今回のメルツ首相の発言は異例だとされています。

 メルツ首相は今週、ネタニヤフ首相と電話会談を行う予定で、イスラエルに配慮を示しながらも「過度な行動を取らないよう自制を求める方針」だと述べています。