8月6日から3日間開催される仙台七夕まつりに向けて、高校生が考案した七夕飾りのデザイン発表会が開催されました。

 仙台市青葉区の常盤木学園で開催された発表会には、ビジネスコースの3年生と2年生が参加しました。

 高校生に仕事の流れなどを体験してもらおうと、仙台市でホテルを経営する松月産業が地域貢献の一環として2024年から始めました。

 3年生に与えられたテーマは、人気キャラクター初音ミクとのコラボレーションです。5チームに分かれて考えてきたデザインを、それぞれプレゼンしました。

 生徒「調べ学習を通して学んだことを生かして、デザインを作ることにとても達成感を感じました」

 松月産業田所寛章社長「学生さんたちと一緒にやらせていただくことによって、私たち自体の視野も広がりますし、時代の変化に合わせた形で伝統もどんどん進化していくものだと思いますので、その一端を担えたことは非常にありがたい」

 3年生がデザインした5基の七夕飾りは、生徒たちが自ら制作し仙台七夕まつりで実際に飾られる予定です。

 仙台七夕まつりに向けて、着々と七夕飾りの準備が進んでいます。

 仙台七夕まつりに出展される飾りの3分の1に当たる約1000基を制作している鳴海屋紙商事です。元々紙問屋でしたが約50年前に制作を代行したことがきっかけで、飾り作りを手掛けるようになりました。

 作業場にはずらりとくす玉が並びますが、進捗はまだ全体の3分の1とのことです。27日も急ピッチで作業が進められていました。

 飾りは、竹ひごや紙花から全て手作業で作られます。デザインや大きさをこだわると、1基当たりの費用が数百万円に上ることもあるということです。

 鳴海屋紙商事佐藤卓央社長「鳴海屋独自のお花の開き方、それと伝統を重んじる七夕飾りを念頭に入れて作成しております」

 鳴海屋商事の売りの1つは花の形です。独自の折り方と開き方で作られ、花びらの密度が濃い薔薇のような美しさがポイントです。 花の数を均等にしてきれいな円の形にするためには緻密な計算も必要だということです。

 こだわりが詰まった七夕飾り。6月には大阪・関西万博で行われる東北絆まつりへの出展やパレードも予定されています。残念ながらデザインは企業秘密ということです。

 鳴海屋紙商事佐藤卓央社長「伝統的な王道の仙台の七夕飾りを提案させていただいております。ご覧いただく方たちが心安らかに幸せな気持ちになるようなことを祈りながら、製作させていただいております」