有名グルメサイトが選ぶ今年注目の「鎌倉グルメ」。その人気の秘密に迫ります。

■コシ抜群!“鎌倉うどん”

 築100年の古民家を改装した飲食店。店内は人、人、人。お客さんのお目当ては、日本が誇るソウルフード「うどん」です。

 毎朝、手作りのフレッシュな麺を提供しています。

鎌倉おうどん玉うさぎ 中島剛店長 「(小麦粉は)3種類から4種類ブレンドして圧力釜でゆでることで、他にない食感を生み出す」

 黒毛和牛のサーロインと卵黄を絡めたぜいたくなメニューは、外国人客を中心に大人気。

鎌倉おうどん玉うさぎ 中島剛店長 「7、8割が海外のお客さん。東京からアクセスがいいので日帰りの観光客がメイン」

 インバウンド需要やSNSを背景に世界から注目される「鎌倉グルメ」。

 「食べログマガジン」のグルメ編集部が予想する2025年のトレンドグルメにも選出。ここ数年で新規の飲食店も続々オープンするなど、その勢いは止まりません。

■旬の鎌倉野菜&ステーキも

 「玉うさぎ」を支える、もう一つの料理が天ぷらです。使用する野菜にはこだわりが…。

鎌倉おうどん玉うさぎ 中島剛店長 「鎌倉の“レンバイ”という市場に仕入れに行っている」

 鎌倉を代表する名所の一つ、鶴岡八幡宮の鳥居が立つ通りに少し年季の入った建物が…。

 朝からにぎわいを見せるこの場所が鎌倉市農協連即売所、通称「レンバイ」です。農家が収穫した旬の鎌倉野菜が販売されています。

 肉料理店を営む安田雄介さん。お店で使う野菜を購入するということで密着。

 悩む安田さん。野菜の数が豊富なのも魅力です。さらに、物価高の影響が小さいことも地元飲食店が足しげく通う理由の一つだといいます。

 購入した野菜を店に持ち帰り、旬の鎌倉野菜をふんだんに使ったサラダの盛り合わせや鉄板で炒めた野菜をお肉に添えたミスジのステーキまで。

 鎌倉駅すぐ近くの店には野菜や肉料理に舌鼓を打つ客でにぎわいます。

 見慣れない鎌倉野菜に、お客さんも興味津々。その味は…。

60代の人 「初めて食べる。黄色の鎌倉ニンジン」 「鎌倉野菜がおいしい」

 朝、レンバイに立ち寄った家族は…。

都内から来た人 「レンバイ(鎌倉市農協連即売所)で見たような野菜が売っていて、さっき買ってきた。それを食べられたのでうれしかった」

 温暖な気候と豊かな土壌で育った鎌倉野菜。調理もいたってシンプルです。

鎌倉1129 安田雄介店長 「基本的には野菜の持っている味が手を加えなくても、そのものがおいしいので、塩とコショウのみで味付けしてそれ以上の味付けは加えずに野菜が持っているおいしさを前面に押し出せるメニュー作りをしている。鎌倉野菜を目当てに多く来店していただけるので、そういった人たちに肉をはじめ野菜も都度、変えているのでうちからも鎌倉野菜の良さを伝えていけたら」