仙台市青葉区の中学校で、理科の実験中に生徒10人が体調不良を訴え病院に搬送されました。実験で発生した硫化水素が原因とみられますが、症状は軽いとということです。

 川村彩音記者「1階で理科の実験中に事故は起きたとみられ、グラウンドには消防車両が続々と到着しています」

 警察などによりますと3日正午ごろ、青葉区八幡の尚絅学院中学校で理科の実験中に複数の生徒が体調不良を訴えました。このうち男女10人が、めまいや頭痛などの症状を訴え病院に搬送されましたが、いずれも症状は軽いということです。

 実験では、2年生のクラス約30人が硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験を行っていましたが、学校側は警察の聞き取りに対し「混ぜる濃度を間違えた」と話しているということです。

 トラブルを受けて、学校では全校生徒を一時別の教室などに避難させるなどの対応を取りました。

 学校は「原因を調査し再発防止に努めます」とコメントしています。