選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、自民党の氏制度の在り方に関する作業部会は旧姓の通称使用を拡大する方向性をまとめ、党の総務会に報告しました。

 報告書では戸籍制度を堅持したうえで、社会・経済活動での不便の解消に向け、旧姓の単記も可能とする法整備も含めて検討を進める考えです。

 併せて親と姓が異なる場合に子どもに与える影響や家族の一体感の維持について十分に配慮する必要があると指摘しました。

 今後、合意形成に向けて「社会の分断を招くことのないよう引き続き熟議を重ねる」としています。

 国会では4日から野党が提出した法案の審議が始まる予定です。

 導入を推進する議員からは、法案への賛否を縛る党議拘束は「掛けるべきではない」との声も出ていて今後、幹部間で協議することにしています。