選択的夫婦別姓制度をめぐる法案の実質審議が始まり、法案を提出している立憲、維新、国民民主の3党がそれぞれ必要性を訴えました。

(別姓導入に賛成)立憲 黒岩衆院議員 「夫婦同氏も別氏も、さらには通称使用も夫婦の意思で選択できる内容になっております」

(旧姓使用拡大を主張)維新 藤田衆院議員 「氏名を記載すべきこととされている、あらゆる公的証明書に婚姻前の氏すなわち旧氏のみが記載されることとなります」

 法案をめぐって立憲の笠国会対策委員長は「来週、しかるべき時期に採決し成立に向けた道筋がつけられるよう全力を挙げたい」と強調しました。

 国民民主党も別姓の導入に賛成の立場で、立憲は、国民民主に対し法案の成立に向けて協力を呼び掛けています。

 ただ、国民民主の古川国対委員長は「採決しても(過半数に届かず)すべて廃案になる。どのように合意形成して法案を成立させるか考えていくべきだ」と協力には否定的です。

 一方、自民党は「国民の理解が深まっておらず幅広い議論が必要」などとして野党案の採決には慎重な考えです。

 28年ぶりに選択的夫婦別姓制度をめぐる国会審議が始まったものの、各党の合意形成は難しく、今の国会での成立は難しい情勢です。