備蓄米は、宮城県ではいつどこで買えるのか調べました。
全国でもトップクラスの速さで販売を開始したアイリスオーヤマはグループのホームセンター、ダイシンで、5月末から一部店舗で販売を開始しています。
一度完売となりましたが、5日に全店舗で再入荷しました。既に売り切れている店舗もあるということです。
販売予定が分かっているのは、5日から石巻市と塩釜市の店舗で販売を開始した宮城商事の他、富谷市のタカラ米穀です。
タカラ米穀では16日から、店頭とネット販売を行います。価格は10キロで4000円前後とする予定です。
その他、6日時点で宮城県のスーパーは入荷するかどうかも未定であるところも多い状況です。
大手スーパーなどでは大都市圏から販売が始まっていますが、宮城県にいつ頃入荷するか今のところ未定となっています。
そして、一部のコンビニエンスストアでは5日から東京都と大阪府などで販売が始まりました。
1キロ300円台と手頃な価格と量で、多くの人が手に取って試しやすいことが特徴です。ファミリーマートでは、東北エリアでの販売を7月中旬予定としています。
備蓄米は宮城県にも届いていますが、今後の米の価格について専門家に聞きました。
宮城大学大泉一貫名誉教授「私は価格は下がってくると思います。備蓄米の市場への期待感は非常に大きいですから、それに引きずられて価格が下がってくると思う」
米の流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授は、随意契約による備蓄米放出は安さと流通の速さに衝撃を受けたと話します。
宮城大学大泉一貫名誉教授「随意契約の5キロ2000円、米の価格の安さとスピード感の早さには非常に驚いている。こうした米も十分ニーズがあることを改めて発見させられた。価格の安い米を求める人にとっては、朗報なんだろうと思います」
大泉名誉教授は今回の放出前、4000円台のひとめぼれなど銘柄米の高止まりは続くと予想していましたが、2000円台の随意契約備蓄米効果で、徐々に全体の価格は下がるとみています。
宮城大学大泉一貫名誉教授「2000円台の米の安さのインパクトが強いので、4000円台の需要が少し減ってきた。4000円台の銘柄米の在庫を抱える事業者は、売れ行きが鈍くなってくると損切りしても価格を安くしないといけないのかと追い込まれる可能性がある」