日本最古の染色技法で染める正藍冷染の作業が、宮城県栗原市で盛んに行われています。

 栗原市栗駒の千葉家に代々伝わる正藍冷染は、現存する日本最古の染色技法です。

 染料の藍に熱は加えず自然発酵させることから冷染と呼ばれていて、作業は毎年初夏のわずかな期間に限られます。

 正藍冷染の技法を受け継いだ4代目の千葉正一さんが、長さ13メートルの白い反物を染料が入った桶に浸して藍色に染め上げていきました。

 冬から春先にかけて発酵が順調に進んだことから、藍の出来が良いということです。染めた反物を自宅前の二迫川で洗い軒下に干すと、美しい藍色と藤の模様が浮かび上がりました。

 千葉正一さん「染まり具合は大変良いです。きれいに染まります。安心して染められますね」

 8月には仙台市で正藍冷染のの展示販売が予定されています。