住宅のベランダや窓から子どもが転落した死亡事故のうち、7割以上が子どもがよじ登れる「足掛かり」があったことが分かりました。
消費者安全調査委員会によりますと、6歳未満の子どもが死亡した住宅の窓とベランダの転落事故は、2024年までの32年間で134件でした。
ベランダからの事故は92件で3歳児が最も多く、窓からの事故は42件で1歳児が最も多かったということです。
また、事故の7割以上で椅子や室外機など子どもが窓やベランダによじ登る「足掛かり」になるものがあったことも分かりました。
消費者安全調査委員会 中川丈久委員長 「子どもが高いところによじ登ったりしないだろうというのは思い込みです。親の注意の問題だと、注意すれば防げるという思い込みをなくしてほしい」
調査委員会は転落を防止するための製品開発を企業などに働き掛けるよう国に求めていくとしています。