走行中に逆走車に遭遇した場合を再現した映像です。逆走車との遭遇は一瞬の出来事です。全国で逆走車による事故が相次いでいますが、逆走は決して珍しくはありません。
NEXCO東日本交通管理課辻泰輝さん「逆走は2日に1回以上発生している、身近な問題となっております。逆走の6割が高速道路の出入り口やSA、PAの出入り口、ジャンクション付近で起きやすい傾向となってります。例えば高速道路の出入り口を間違えたお客様が、間違えた出入り口の料金所の手前で間違えたと認識して焦っているところもあって、来た道を戻ってしまう逆走が多く発生しております」
逆走の多くは、平面Y型と呼ばれるインターチェンジで起きています。出口と入り口が平面上で交差する構造で、逆走につながりやすい道路として知られています。
ドライバー「逆走のイメージが平面Y型で思い浮かんできましたよね。年齢も年齢だしそういうことも無いとは限らないなと思って注意してるんですよね」
実際に遭遇した時、冷静に対処するには事前にどうすべきかを知っておくことが重要です。
NEXCO東日本交通管理課北山凌子さん「高速道路走行中に道路情報板などで逆走車の情報を見掛けた場合は、速度を落としていただいて前の車との車間距離を十分に空けて運転をお願いします。逆走車を見掛けた場合は、衝突を避けるように十分注意して走行をお願いします。その後、安全が確保されてからで大丈夫ですので、非常電話や携帯電話から通報をお願いします」
実際に逆走車に遭遇した時の対処で大切なのは、焦っていきなり止まったりするとそれもまた事故の原因になるということです。
逆走車は左側を走行していると勘違いして、追い越し車線を走行する傾向があるので、できるだけ左側の車線を走るようにしてください。
では、自分が逆走してしまった場合はまず、道路標識が裏側になっている時は逆走の可能性があると考えてください。逆走していることに気付いたら、安全な状況を確保してから通報するようにしてください。
NEXCO東日本交通管理課北山凌子さん「ご自分が逆走していることに気が付いた場合は、一度周囲の状況をしっかり確認していただいて、近くの安全な場所に停車をお願いします。車の向きはそのままで大丈夫ですので、ハザードランプの点灯も忘れずにお願いいたします。一度車外に退室していただいて、ガードレールの外側など安全な場所に避難をお願いします。その後、非常電話や携帯電話から通報をお願いいたします」
逆走してしまう原因として焦ったり何かに気を取られるなど、ドライバーの精神状況が大きく影響するといいます。間違えたと思っても焦らず落ち着いて、標識や周りを見る余裕を持った運転を心掛けましょう。