長期金利の上昇を受け、大手生命保険の住友生命は、7月1日から一時払い終身保険の予定利率を24年ぶりの水準に引き上げると発表しました。

 一時払い終身保険は保険料をまとめて支払う保険です。

 死亡時などの保障に加えて、あらかじめ決められた予定利率で支払った保険料が運用されます。

 長期金利などの変動によって利率は変化するため、住友生命は足元の長期金利の上昇を受けて、予定利率をこれまでの1.3%から1.75%へと引き上げます。

 2001年以来24年ぶりの水準で、大手生命保険では最高水準だということです。

 契約年齢60歳の男性が1000万円の保険料を支払った場合に受け取れる保険金は、これまでより約122万円増えることになります。

 貯蓄から投資への流れが進むなか、他の大手生保にも予定利率の引き上げが広がる可能性があります。