江の島の近くで溺れた中学生が死亡しました。海水浴場で何があったのか、“ポケットビーチ”に潜む危険性が指摘されています。
■“ポケットビーチ”潜む危険
事故現場にいた人 「浜辺で救助活動が始まって、心肺蘇生をやっているのを見て皆、騒ぎ出した」
5日午後3時半すぎ、神奈川県藤沢市の海水浴場で男子中学生3人が溺れた事故。うち心肺停止の状態で病院に搬送された中学2年の男子生徒が7日朝、亡くなりました。
他の2人は命に別状はなく、消防によりますと、「足が海の底につかなかった」と話しています。
3人は遊泳が認められた区域内で溺れたとみられています。
事故現場にいた人 「きょうは、いつもよりは波が強いと思うので」
普段より波があったという片瀬東浜海水浴場は西から南側を「江の島」、東を「岬」に囲まれた、いわゆる「ポケットビーチ」です。
事故当時は南南東の方向から風が吹いていたことから、水位が上がった可能性があると専門家はみています。
水難学会 斎藤秀俊理事 「片瀬東浜のポケットビーチに対して、ほぼ垂直に波が入り込んでいたと。ポケットビーチ内の水位が瞬間的にでも上がるような条件はそろっていたと思います」
斎藤理事によりますと、片瀬東浜海水浴場の場合は、南東もしくは南南東から風が吹いた時は特に注意が必要だといいます。
水難学会 斎藤秀俊理事 「片瀬東浜というポケットビーチは南東の方向に口を開けている。本当に、この角度から波が入った時にそういう時だけ事故が起こりやすい確率が増える」