海の日の21日、宮城県塩釜市では日本三大船祭りのひとつ「塩釜みなと祭」が開かれ多くの見物客で賑わいました。

 「塩釜みなと祭」は、水産業や市民の戦後復興を願って1948年に始まった祭りで、2025年で78回目です。

 祭りでは氏子たちが、高台にある志波彦神社と塩釜神社からおよそ1トンある2基の神輿を担いで202段の石段を慎重に下りていきました。

 訪れた人「初めて見たんですけど急な階段をゆっくりゆっくり下りていく様子が神々しく見えました」

 市内の中心部を練り歩いて港へ辿り着いた神輿は、龍と鳳凰をあしらった御座船と呼ばれる2隻の船に乗せられ、およそ75隻の船団とともに、訪れた人たちに見送られながら出航しました。

 訪れた人「小学1年生のときが最後で30年ぶりに来ました。当時の記憶そのままで素晴らしいですね。大漁旗も久しぶりに見てこの子も喜んでると思います」

 神輿は松島湾などを巡って海の安全や豊漁などを祈願したのち、再び神社へ帰ります。

 

 2027年には新たな御座船2隻が作られる予定で、現在の船は2026年が見納めとなります。