広島と長崎に原爆が投下されてから80年です。原爆で亡くなった人たちを悼もうと、仙台市で追悼式典が開かれました。

 この式典は宮城県内の被爆者らが毎年開いているもので、広島と長崎の原爆で亡くなった県内関係者283人を悼みました。

 式では、仙台二華中学校の小野寺佑茉さんが平和宣言を読み上げました。

 仙台二華中学校2年小野寺佑茉さん「私たち一人一人が平和を大切にし、平和を願う心を持ち続けることで、本当の平和が訪れるのではないでしょうか」

 8歳の時に広島で被爆し、父親など親族8人を失った仙台市の木村緋紗子さん(88)。

 代表理事を務める「日本被団協」は、2024年12月、ノーベル平和賞を受賞しました。

 県原爆被害者の会・木村緋紗子会長「被爆者はこれからも命ある限り、戦争・核兵器の無い世界を求め、活動を継続いたします」

「ノーベル平和賞をもらってなお重責をいただいたと私は思っているんです。平和を作るにはどうしたら良いか、皆さんで考えたいと思っております」

 宮城県内の被爆者は3月末時点で75人です。