埼玉県行田市で下水管の点検中に作業員4人がマンホールに転落しました。4人とも救出されましたが、いずれも心肺停止の状態で搬送されたということです。

 消防によりますと、2日午前9時半前、行田市で「下水道の清掃作業時に作業員がマンホールに落下した。姿が見えない」と作業員の同僚から119番通報がありました。

 警察などによりますと、マンホールの中で1人が作業していたところ落下した音が聞こえたため、3人が助けに入りました。

 マンホールに入った4人とも救出されましたが、いずれも心肺停止の状態で病院に搬送されたということです。

 マンホールの中は硫化水素が充満していました。

 市の下水道課によりますと、今回の作業は1月に同じ埼玉県の八潮市であった道路陥没事故を受けて行われたもので、下水道管の点検のために清掃をしていたところでした。

 下水道管は近くに川がある影響で深さが12メートル以上あり、汚水と雨水の両方が流れているということです。