「子育ては楽しい」子育て仲間の笑顔を増やそうと、子どもたちもママも楽しめるイベントを開催する女性をご紹介します。
宮城県塩釜市などで親子を対象にしたイベントを企画運営している寺嶋友江さんです。
寺嶋友江さん「子どもの幸せはママの幸せで、ママの幸せは子どもの幸せなので。そういうことを遊びを通して伝えたいなと」
寺嶋さん自身も小学生の男の子を育てるママです。これまでに100人以上のママと交流して感じたことがあります。
寺嶋友江さん「自分の気持ちをうまく伝えられなかったりとか、寂しいな大変だなと思っている人って案外多いような気がします」
共に子育てを頑張る仲間のために、1人でも多くのママに子育ての楽しさを知ってもらいたいと様々なイベントを企画しています。
小麦粉や、カラフルな寒天や春雨を使って遊ぶ子どもたち。はけでお絵かきしたり手に取って触ったり顔に付けてみたり。手触りや匂いなどを感じながら五感を養う、無制限遊びです。無制限の名の通りルールはただ1つ、駄目と言わないことです。
寺嶋友江さん「楽しんでいるところをたくさん見てもらいましょう。遊びのお手本は大人。ママも楽しんで」
ママたちも全力で遊ぶことが、イベントの特徴です。
「色々な物を混ぜたり、寒天が楽しそうだった。ローラーを使ったり色々楽しめました」結構楽しいと思いますよ。普段は駄目って言っていることをやっているので」
企画運営しているのは、塩釜市を中心に子育て支援を行う寺嶋友江さんです。
寺嶋友江さん「ただただお母さんが楽しく遊んで、子どもにお母さんもこんなに楽しいんだよと笑顔を見せるだけで、子どもってそれだけで満足というか幸せ。子どもの幸せはママの幸せで、ママの幸せは子どもの幸せなので。そういうことを遊びを通して伝えたいなと」
寺島さんは、イベントを主催しながら週に2回から3回、保育士としてこども園で働いています。一見すると子育てのプロフェッショナルですが、実は自身の子育てに悩んでいた過去も。
寺嶋友江さん「他の子と比べてしまう、上手に色々な絵を描いたり、静かに遊んだりしているのに自分の子はぐるぐる回っていたり、いたずらしたりと何でこの子は違うんだろうと思ったり、うまく遊ばせたいと思いながらずっと子育てをしてきた」
こうしたことから、ママが周りを気にしなくていい居場所を作りたい、子どもと一緒にママも楽しめるイベントを開きたいと2年前から活動を始めました。全てはママの笑顔のためです。
寺嶋友江さん「ママって我慢。我慢しなきゃいけない。食べる時も子どもに食べさせてから自分が食べるとか。子どもが寝ないから自分も起きていなきゃいけないじゃんとか。私はそのママたちを褒めたいんですね。こんなに頑張ってるじゃんって」
3人の子どもを育てている佐藤智佳さんが寺嶋さんとの出会ったのは、長男の子育てに悩んでいた頃です。
佐藤智佳さん「それまではちゃんとやらなきゃとか自分にミッションじゃないけどそういうことを課していましたが、先生に出会ってからこんなに息抜きしていいんだ、自分のために時間を使っていいんだと思えるようになりました」
子どもや趣味、おいしかったご飯の話など何でも話せるママ友と会える寺嶋さんのイベントが好きで、積極的に参加しています。
佐藤智佳さん「(寺嶋さんは)一家に1人みたいな。ちょっと話すだけで元気になるし、色々な話を聞いてくれる。悲しいことやうれしいことを全部受け止めてくれるので、本当に必要な存在」
寺嶋さんはこの日、多賀城市でママ友と一緒に子ども向けの料理教室を開催しました。子どもたちが懸命に料理をする間、ママたちは子育てを一休み。日頃の悩みを話し合いました。
調理開始から2時間半。ママたちの話も深まったところで、バターチキンカレーが完成しました。
「子どもの事を忘れられるくらい楽しい会でした」「他のお母さんの意見や悩みを聞けて、共感できるところもありただお話できたことがよかった」
寺嶋友江さん「自分ちょっと遊んだから頑張ろう、ごはんを作るの。来ていただいてハッピーになって、きょうの夜だけでも子どもにちょっと優しくしようかなとか、いい1日だったと思って終えてもらえたら」
ママたちみんなのお姉さんになりたいという寺嶋さんは、子育てを楽しめるようになってほしいと願っています。
寺嶋友江さん「ママが安心できる場所、何でもお話したいな、ここに来たら味方でいてくれるよなとか泣いてもいいよとか楽しいことがあったら笑おう、という場所を作りたい」