飢餓が深刻化するパレスチナ・ガザ地区では空中投下された支援物資が住民に直撃するなどの事故が相次ぎ、これまでに15歳の少年を含む23人が亡くなっています。

 現地メディアによりますと、ガザ中部で9日、空中から投下された物資の箱が15歳の少年の頭を直撃し、少年は搬送先の病院で死亡しました。けが人も複数いるということです。

 ガザ地区では先月、イスラエルなどが物資の空中投下を始めましたが、住民に直撃するなどの事故が相次いでいます。

 ガザ当局によりますと、空中投下によってこれまでに23人が死亡し、124人がけがしたということです。

 そのうえで「空中投下は効果がなく、飢餓に苦しむ住民にとって危険なものだ」と訴えています。

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