急ピッチの上昇に市場では驚きの声が広がっています。12日に東京株式市場で日経平均株価は一時1100円上昇し、1年1カ月ぶりに史上最高値を更新しました。トランプ関税の不透明感が後退し、強気ムードが広がっています。

■関税不安 アルミ50%ビール会社直撃

 市場を覆うトランプ関税の霧は晴れましたが、アメリカへの輸出に力を入れている企業は、今も不透明感がぬぐえません。

 クラフトビール大手「ヤッホーブルーイング」。輸出量の7割以上がアメリカ向けです。

ヤッホーブルーイング 広報 濱島瞳さん 「(アメリカの代理店から)『アルミ缶の原価を抑えられないか』みたいなところを話しておりまして」

 6月からアメリカへ輸入されるアルミニウムへの追加関税を50%に引き上げたトランプ大統領。ヤッホーブルーイングが輸出しているビールのアルミ缶にも50%の関税がかけられています。

 現在は輸送コストを工夫するなどして、関税分を値上げしないで済むようにしていますが、原材料であるアルミニウムそのものの価格も高騰していて頭を悩ませています。

「アメリカの商慣習的に、輸出するには代理店を複数挟まないといけなくなってしまうため、値上げすると最終販売価格がかなり大きな金額で売れなくなってしまう傾向があります」

 これ以上の値上げは消費者離れのリスクがあるといいます。

「アメリカの方にも少しでも手軽に手に取ってもらえるように、(政府には関税)交渉いただけるとありがたいなと思っております」

(「グッド!モーニング」2025年8月13日放送分より)