猛暑と雨不足の影響で、宮城県栗原市の栗駒ダムの貯水率が落ち込んでいます。ここ数日の雨で多少回復しましたが、危機的な状況は脱していません。

 栗駒ダムでは、貯水率が先週末の8日に1%台になりました。このため、夜間に流す水量を毎秒2.4トンからダムに流入する量と同じ1トンに減らしました。

 ここ数日の雨で貯水率はやや回復し、11日の午後2時現在では8%になりましたが、危機的な状況は変わっていません。

 宮城県河川課の担当者は「今後の雨に期待しながら、この状況を乗り切るしかない」と話しています。

 国と宮城県が管理する20のダムのうち、7つのダムで貯水率が30%を下回っています。特に、大崎市の鳴子ダムは、7月29日以降0%と深刻な水不足が続いています。