貯水率0%が続く宮城県大崎市の鳴子ダムの影響について関係者が開催した会議で、水田に多くの水が必要な時期がまもなく終わることから、危機的な状況は避けられるとの見通しが示されました。

 石巻市の東北地方整備局北上川下流河川事務所で開催された臨時会には関係者30人が出席し、今後の気象予測のほか各地の河川やダムの状況について情報を共有しました。

 東北地方では、6月中旬から気温が高く雨が少ない状態が続いています。

 会議では、7月末から貯水率0%が続く鳴子ダムの管理所から、水田に多くの水が必要な時期が8月下旬で終わることから、緊急放流する水が半分程度に減り危機的状況は避けられる見通しが示されました。

 東北地方整備局鳴子ダム管理所小嶋光博所長「入って来た水と同量の水を流すことで、ダムの貯水率は0%のままですけども、下流に絶えず水を流すことができますので、その点は大丈夫かと思います」

 北上川下流河川事務所では、依然として高温と小雨が続くことから今後も状況を注視していくとしています。