仙台医療圏の病院再編をめぐり宮城県富谷市が実施していた総合病院の公募で、東北医科薬科大学が正式に候補者に決まりました。

 公募は、県の仙台医療圏の病院再編計画をめぐり仙台市青葉区の東北労災病院が富谷市への移転を断念したことを受けて行われ、東北医科薬科大学のみが応募書類を提出していました。

 富谷市は選定委員会を開催して東北医科薬科大学の提案を審査していましたが、複数の診療科を設置することなど基準を全てクリアしていたとして20日に正式に候補者に決めました。

 若生裕俊富谷市長「我々が想像した以上に意欲的な提案内容をいただいたところでございまして、本当に心から感謝を申し上げたいと思っております」

 東北医科薬科大学によりますと、今回の提案は仙台市で運営している2つの附属病院の再編計画の一環という位置づけです。

 宮城野区の本院と若林区の若林病院は計727床で運営していますが、このうち140床を富谷市の新病院に移す計画です。

 新病院の開院は2031年度を想定していて、将来的には地域のニーズに応じて200床まで増やすことも視野に入れているということです。

 老朽化している若林病院については、新病院開院後に存続か移転かを判断するとしています。

 村井宮城県知事「病院再編にずっと取り組んでおりまして、結果的には色々ありましたけれども二転三転いたしましたけれども、結果的に非常にいい結果になったのではないかと思います」