仙台市は、老朽化が進み倒壊の恐れがあるとして、宮城野区にある空き家となっている住宅の解体作業に着手しました。

 担当者「空き家等対策の推進に関する特別措置法第22条第10項に基づき略式代執行を実施いたします」

 解体が始まったのは宮城野区小鶴にある木造平屋と2階建ての住宅2棟です。
 5日は解体準備のため、周辺の草の刈り取りなどが行われました。
 2つの住宅は築50年以上で、長い間空き家となり老朽化が進んでいました。

 仙台市では、3年前から周辺の住環境に悪影響を与えているとして改善を試みていましたが、所有する法人と連絡がつかないことから略式代執行による解体に踏み切りました。 解体にかかる費用は約700万円で、仙台市が全額負担します。

 仙台市市民生活課上岡渉課長「解体しなければ安全安心を確保できないと判断をした場合は、今後も代執行する可能性はございます。まずは、空き家にならないように早め早めの対策をお願いしたいと思います」

 仙台市によりますと市内の空き家は379軒あり、このうち46軒が倒壊の危険がある特定空き家に認定されているということです。