7月にロシアのカムチャツカ半島沖で発生した地震による津波で、宮城県の水産業への被害額が2億円を超えたことが分かりました。
県のまとめによりますと、カムチャツカ半島沖地震の津波による水産業への被害額は、9日時点で約2億623万円に上っています。
市町村ごとでは特に被害が大きかったのが気仙沼市で、カキやホタテ、ワカメの養殖施設の損壊や水産物の落下によって1億9000万円余りの被害が確認されています。
このほか、石巻市や塩釜市、東松島市などでも養殖施設や漁業用の網が壊れるなどの被害が出ています。
県は、被災した漁業者に対し無利子で最大500万円を融資していて、希望する場合には融資を担当する東日本信漁連の窓口に相談するよう呼び掛けています。
被害が大きかった気仙沼市では、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施して復旧の資金を募っています。受け付けは9月30日までです。