10月に行われる宮城県知事選の構図が見えてきました。

 現職とこれまでに出馬の意思を表明している4人に加え、19日新たに2人が立候補を表明。現状では過去最多の6人による選挙戦になる見込みです。

 19日午後に県庁で行われた知事選の立候補予定者説明会には、出馬の意思を表明している6つの陣営と現在立候補を検討している1陣営の合わせて7陣営が参加しました。

 そして説明会を前に、新たに2人が立候補を正式に表明しました。

 立候補を表明したのは東京都出身で福島県白河市で自然塾を開いている金山屯さん(85歳)です。首都機能を多賀城に移転させること、女性天皇を可能にすることなどを訴えています。

 金山屯氏「今こそ仙台が立ち上がってみちのくをなんとか盛り上げてほしい。それが私の今回の最後になるだろう選挙になると思います」

 続いて立候補を表明したのは仙台市泉区出身の会社員武藤心平さん(49歳)です。村井知事の多選を批判し土葬の必要性を協議することや水道事業の公設公営化を訴えるなどとしています。

 武藤心平氏「村井知事の県政が腐敗しているとまでは言わないけれども少なくても緩んでいる。それが強引に政策を進めたり、民意とはちょっとかけ離れている」

 このほか知事選には、現職の村井嘉浩氏(65)と、いずれも新人で元角田市職員の伊藤修人氏(33)、元参議院議員の和田政宗氏(50)、宮城県議会議員の遊佐美由紀氏(62)が出馬の意向を示しています。

 なお、参政党は和田政宗さんと政策覚書を締結し、独自候補の擁立は見送ると発表しました。
 県選管によりますと知事選に6人が立候補すればこれまで最多だった5人を上回り、最も多くなるということです。

 知事選は10月9日に告示され26日に投開票されます。

 有権者は知事にどのような施策を期待しているのでしょうか?街でききました。

 80代男性「政令指定都市なんだから外国人がたくさん来るような、そういうとこに発展してほしい」

 20代女性「宮城県は都市でもありながら農家さんもいて漁業も盛んなので、そういった食べ物を作ってくださる人たちも含めて支えてもらえるような政策をしてもらえたら」

 70代男性「生活が困窮している人が多いので県として手厚く考えてほしい」

 30代女性「子どももいないですけど世代的に30代前半で子供を出産・結婚する人が周りに多い中で、東京とか他の地域に比べると子供を産む気になるような中身が少ない気がする」

 30代男性「今子供が2歳と4歳なので子育て支援には注目したい。お金がかかるあそび場しかいま仙台にないイメージが強いので、宮城県内に子どもたちがのびのび遊べる場所が増えたらいい」

 80代女性「今お子さんにいっぱいお金かけているでしょ。私たちも欲しい。国のお金は決まっていて配分を子どもにしたら(他の人の)取り分はなくなる」