広島市から平和の象徴として宮城県気仙沼市に寄贈されていた木を、委託された業者が誤って8月に伐採してしまったことが分かりました。
伐採されたのは、20年ほど前に広島市から寄贈され気仙沼市役所の玄関前に植えられていたキョウチクトウです。
キョウチクトウは、広島への原爆投下後に焦土と化した地にいち早く咲いた花として、戦後復興のシンボルとされています。
気仙沼市によりますと8月下旬、庁舎周辺の環境美化を請け負った業者がキョウチクトウには毒性があり危険と考え、独断で伐採したということです。
現在は、切り株付近から新たな芽が出ていて市では生育を見守ることにしています。
秋山善治郎市議「平和行政に逆行するんじゃないかという思いで質問に取り上げました。平和行政を推進する街として、しっかりと対応してほしい」
市では今後、業者への指示を明確にするなどして再発防止に努めたいしています。