採用試験の志願者を増やすため、宮城県が退職者を再び雇用する「カムバック採用」を導入することになりました。

 宮城県が「カムバック採用」を導入する最大の目的は即戦力の確保です。

 対象となるのは県の正規職員として2年以上の実務経験があり、退職してから10年以内の人です。

 来年4月の採用に向け10月下旬に募集を始め、12月に書類の審査や面接などを行います。

 制度導入の背景には、県職員の志願者の減少があります。

 宮城県職員の採用試験の倍率は年々下がっていて、去年は大卒者で3.2倍と過去最低になりました。

 宮城県は、一度退職しても再び働ける制度を導入することで、組織の活性化も図る考えです。

 今月には退職者との関係をつなぐスマホのアプリを導入し、採用試験の案内などを伝えて、志願者の増加につなげることにしています。