ロシアのラブロフ外相はNATO(北大西洋条約機構)やヨーロッパ連合の国を攻撃する意図はないと主張しました。

 ラブロフ外相は27日に国連総会で演説し、NATOが過去の約束を破り東方へ拡大を続けているとして、ロシアの安全を脅かしているのはNATO側だと批判しました。

ラブロフ大統領 「プーチン大統領は、(NATO攻撃という)挑発を何度も否定してきた。ロシアにそのような意図は過去にも現在にもない」

 ラブロフ外相はこう述べ、NATO側がロシアとの戦争は不可避だと確信させてロシア領への攻撃準備を公然と宣言しているなどと批判しました。

 今月に入ってからロシアのドローンによるポーランドなどへの領空侵犯やロシアの戦闘機によるエストニアへの領空侵犯が繰り返されているとし、NATO諸国は警戒を強めています。